知性としての精神―プラトンの現代的意義を探る エンゼル叢書〈4〉

渡部昇一の知性としての精神―プラトンの現代的意義を探る  エンゼル叢書〈4〉
  • ISBN:4569611885
  • 266p 19cm(B6)
  • PHPエディターズ・グループ;PHP研究所〔発売〕 (2000-06-22出版)

渡部 昇一・稲垣 良典・高橋 巌・ヤンソン,F.A.〈Janssen,F.A.〉・須賀 由紀子・松田 義幸【著】

  • [B6 判] NDC分類:104 販売価:\1,575(税込) (本体価:\1,500)

現代社会が見失った人類の英知とは!?「21世紀には人間性のルネッサンスが起こる」―大好評を博したエンゼル・フォーラムの単行本化。

  • 第1部 なぜ「初めに言葉ありき」なのか―人間の「起源・本質」と「言葉・精神」の関係(レクチャー・精神的存在・人間だけが言葉を持っている―言語起源説から見た「進化論」の誤謬;対話・人間の理性は言語によって時空間を飛翔する―言語起源論をめぐって;レクチャー・「純粋な精神存在」としての天使の語らい―最高のコミュニケーションのあり方を考える ほか)
  • 第2部 プラトニズムは精神をどうとらえたのか―個と精神の解放・ルネッサンスに学ぶ(レクチャー・今なぜプラトンなのか―アリストテレス的世界観の行き詰まりにあって;レクチャー・プラトニズムと書物―その装丁とレイアウトからルネッサンスを見る;レクチャー・「霊魂的存在としての人間」を重んじた哲学者―プラトンとルドルフ・シュタイナー ほか)
  • 第3部 「幸福の追求」と「精神の自由」―豊かな時代を迎えるにあたっての社会学的考察(評論・より善き精神に向けての「幸福の追求」―基本的人権を考え直す;評論・「観想的生活」と「自由時間」のあり方―全人間的な幸福を掴むときがきた)   人間ルネッサンスの時代が来た。現代人が科学思考の束縛から離れ、精神の自由を勝ち取るためのプラトン的思想を心余すことなく説く。  現代は迷妄の時代に入っている。その一端は、西欧合理主義に代表されるアリストテレス的思考に重きを置きすぎ、精神や魂といったものを非科学的として遠ざけすぎたからではないだろうか。▼本書は、人間の精神や霊魂を真剣に考察したプラトン哲学の大切さを真正面から取り上げるものである。

▼第一部では、人間はそもそも理性と精神を持つ唯一の知的存在として誕生し、それゆえ言語が発生したとする『言語起源説』を紹介する。そして、理性と精神性を併せ持つ人間ならではの「知性の正しいあり方」を哲学的に論考する。中でも「精神的存在としての天使」についての考察は一読に価する。第二部では、人類にとって初めての精神復興の時代であったルネッサンスについて言及し、プラトンが求めた「真善美」の世界を追求することの素晴らしさを紹介する。まさに、現代社会が見失った人類の英知とも言うべき、プラトニズムの学問的価値を甦らせる貴重な一書である。

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