私の家庭教育再生論

私の家庭教育再生論
  • ISBN:4759308784
  • 渡部昇一 海竜社 2005/06出版
  • 20cm 218p

渡部 昇一 (著)

  • [B6 判] NDC分類:379.9 販売価:\1,575(税込) (本体価:\1,500)

子育てにおいて母親が子どもに与える影響の大きさは計り知れません。母親の言葉・考え・姿勢は、そのまま子どもの人生において「生きる基本」となります。賢いお母さんがこれだけは必ず守っているという、母の知恵(=mother’swisdom)を 十に集約してお教えします

  • 1、「母」の誇りが子どもを安心させる
  • 2、「家庭価値」を何よりも優先させる
  • 3、母は「何があっても子の味方」です。
  • 4、どんな父親でも子どもの前では立てる。
  • 5、男の子と女の子は差別でなく区別して育てる
  • 6、家族みんなで国や祖先を大事にする
  • 7、祖父母の協力は積極的に受ける
  • 8、生活の場が教育の場
  • 9、美しい「しつけ」に母の本領を発揮する

子育てにおいて母親が子どもに与える影響の大きさは計り知れません。母親の言葉・考え・姿勢は、そのまま子どもの人生において「生きる基本」となります。

賢いお母さんがこれだけは必ず守っているという、母の知恵(=mother’swisdom)を 十に集約してお教えします。

その内容は「家族みんなで国や祖先・親戚を大事にする」「どんな父親でも子どもの前では立てる」「祖父母の協力は積極的に受ける」など、とても簡単であたりまえなことばかり。しかし最も大切なことは「母親の無私の愛」。仕事よりも、自分よりも「母親にとって子どもが一番大切」であることを示すことが、世界万国共通、何にも勝る最高の教育となります。

究極の「mother’s wisdom」は「母親の愛」。子どもにとって最も大切なことは?どんな親になればいいのか? など子育てに迷ったときに必ず手助けとなる家庭教育の良書です。

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さて、子育てに大変参考になることばかりです。

たとえば、

5、男の子と女の子は差別でなく区別して育てる

ですが、私の息子の通う小学校では、男も女も「さん」で呼ばないといけないことになっています。「君(くん)」で呼ぶのははダメ「さん」づけにする。「君(くん)」は男むけのみなので、いけないというのです。

学校では、差別と区別の区別がついていないのです。

今の学校教育には、違和感を覚えることがたくさんありますが、男女の区別についても、渡部先生がきちっと説明してくれています。

しかし、学校がこれだけジェンダーフリーが入ってきていますと、もう、学校教育は見切りをつけ、家庭教育についてよっぽど考えていくべきでしょう。サヨクの落とし穴がいっぱいあるこのごろです。

☆知力には二つある

知的生活

ハマトン

知力には

「インテリジェンス」と「インテレクト」

この二つがある。

  • インテリジェンスは学問的なもの、知識など
  • インテレクトはそれら勉学とは違い、論理を超えたところからくる知力

渡部先生の母親は学がなくてもインテレクトに富んだ方だったようです。日本も外国も「お母さんの知恵」「マザーズウィスダム」があり、そういうお母さんがたくさんいて、それは家庭でとても必要なもので、一つ一つの家庭がちゃんとすること、親子関係が成り立つことが、国全体でも極めて重要なことであるという意見です。

母親学から、家族のあり方考といった内容です。

☆女性の社会進出について

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たとえば、小説を書かない女性がいても国は滅びません。大臣になる女性がいなくても国は滅びません。しかし、子どもを産む女性がいなくなったら、国は間違いなく滅んでいしまいます。ですから、私は、「男女共同参画社会基本法」などという悪法は即刻破棄して、子どもを三人以上産んだ家庭は収入にかかわらず無税にするというような法律をつくるべきだと思います。

┗━━引用終わり━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

☆女性の著名人の子育て

キュリー夫妻についても、

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ノーベル物理学賞を夫婦で受賞してからも、夫人は子どもに関わることが大切だと力説し、子どもを置いて参加しなければならない学会には行かなかったそうです。

┗━━引用終わり━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

サッチャー首相については

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サッチャー夫人は女性で大国の首相になった最初の人ですが、育児期間は仕事からしりぞき、後に代議士になった時も、家庭に近い選挙区からしか出ませんでした。(イギリスは党が選挙区を割り振るので、日本の地元代議士とは違った感じのものです)また首相になってからも朝食だけは家族のために作ったと言っています。世界一のキャリアウーマンだったサッチャー夫人にとっても「母」と「家庭」の価値は伝統的なものでした。

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☆女性で仕事をする人と母親である事について

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仕事なら「辞めます」と言って次を探せばいいことでしょう。でも、母親は何があろうとやめることはできません。一度子を授かったなら、その人は生涯母親です。

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☆戸塚ヨットスクールについて

他の著作でも紹介されることがありますが、戸塚ヨットスクール擁護論も展開しています。

子どもの「耐性」を強くすることについて目をつけて600人以上の無気力児、不登校児、家庭内暴力の生徒を治してきた戸塚宏校長は、私も何度もお会いして理論を勉強させていただきました。

ちなみに、石原慎太郎都知事は戸塚ヨットスクールを支援する会の会長を務められています。

☆アレキシス・カレル

アレキシス・カレルの論の紹介もあります。

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精神病患者のなかには、我慢すると悪くなる人がいる。しかし正常な人は我慢することによって向上する

┗━━引用終わり━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

渡部先生が翻訳した、アレキシス・カレルの「人間この未知なるもの」。戸塚先生の理論と通ずるものがあります。

☆巻末にはこう書いてあります。

┏  引用開始 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

この本では、私は初めてと言っていいほど、自分の母のことを詳しくお話しました。

あなたもぜひ、あなた自身のお母さんのことを感謝とともに思い出し、自分自身の「お母さんの知恵」を豊かにしていただきたいと切望します。

┗━━引用終わり━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

☆編集後記

私も母親にしてもらったことを書いたり、知恵袋的な教えを書き出しているうちに泣き出しそうになりました。

 保守派の意見は男尊女卑だ、とかサヨクからは言われますが、渡部先生の本を読むと日本の女性像、母親像がわかります。女性への尊敬の念を感じ、母への感謝を感じることと思います。

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